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虜(エルリ)


実は先月発売のBD特典に合わせてオマケで書いてたものなんですが、なんだかんだとアップできず……

悔いなき選択でのエルヴィンとリヴァイの出会いが私的のツボだったので書きなぐっていて放置プレイでした。

もったいないのでアップしておきます。

短くてすみません……(涙)







その夜は雲で月や星々隠れ、深い闇に覆われていた。
さすがに深夜の2時を過ぎると少しの物音もせず、調査兵団本部は静寂に包まれている。
そんな中、エルヴィンの部屋に一つの影が迫っていた。

『エルヴィン・スミス――』

リヴァイは殺気を隠し、足音を立てることなくしかも速やかに扉を開け、中へと忍び込んだ。
分隊長クラスともなると個室を与えれる。家具も揃っており、一人が寝起きするには十分な広さだった。
ベッド脇にあるサイドスタンドの灯りが遠慮がちに照らされているのを頼りに、リヴァイは腰に忍ばせた短剣に手を伸ばした。

「――――っ!」

もうすぐ手が届く距離まで迫ったところでリヴァイは手にかけていた短剣を床に放り投げた。

「―――俺を殺さないのか?リヴァイ」
「無駄な抵抗はしたくないんでね。」

ベッドから上半身を起こしたエルヴィンはクククとほくそ笑む。

「まだ私を殺すつもりか?」
「チャンスがあるなら――と思っている。だがどうやら今日で諦めた方がよさそうだ。だったら………」

リヴァイはいきなりシャツのタイを緩めて鎖骨を剥きだしにさせ、さらに脱いだズボンをその場に落とした。
エルヴィンはリヴァイに思いがけない行動に眉をピクリとも動かさず、ジッと見つめていた。
ギシリとベッドが軋む音がする。
リヴァイはエルヴィンの上に馬乗りになり、首の後ろに両手を回した。

「どういうつもりだ、リヴァイ?」
「俺はお前をどうにも殺すことができねぇみたいだ。だったら違う方法でお前を支配してやる。」
「私を支配――だと?」

リヴァイはペロリと舌なめずりをし、妖しげな笑みを浮かべた。

「そうやって地下街に手を出そうとしてくる貴族たちを手籠めにしてきたわけか。」
「必要とあれば――手段は選ばない主義だからな。それに、俺にはもう失うものは何もねぇ。」

殺せないのなら支配してやる――エルヴィン・スミス

エルヴィンはフッと口元を綻ばせた。

「お前が私の手元にいるのならそれでも構わない。私はお前を利用させてもらうし、お前も私を利用すればいい。」
「ほう……後悔しても知らねぇぞ?俺が扱いづらい奴だということはわかっているだろう?」
「それぐらいでなければ――調査兵団で生き残ることなどできないさ。」

エルヴィンの瞳の奥で何か大きなものが揺らぐのをリヴァイは見逃さなかった。

『そうだ――その瞳だ。普段は呆れるほど冷静なクセに、時折激しく揺らぐ炎のような瞳。俺はそれが気になって仕方なかった。エルヴィン、お前は何をしようとしている?』

エルヴィンは調査兵団で巨人と戦うことに命を賭けていることはわかる。しかし、リヴァイにはエルヴィンがその先の何かを求めているのではないかと胸の奥で予感していた。

――おもしろい……こんな奴は初めてだ。

リヴァイは吸い寄せるようにしてエルヴィンの唇に触れる。
予想どおり、エルヴィンの唇は火傷しそうなほどの熱を持っていた。
不意にエルヴィンの逞しい腕が引き締まったリヴァイの腰を引き寄せ、そのまま仰向けに押し倒す。その勢いでリヴァイの体は上下弾むと同時にエルヴィンが覆いかぶさってきた。

「お前が誘ったんだそ、リヴァイ。後悔するなよ?」
「あぁ……これで俺とお前は互いに虜になるのか……それも悪くねぇな……」

エルヴィンの見つめる先に何があるのか――知りたい。
ずっと渇きに飢えていた心がようやく潤っていくのを感じながら、リヴァイはそっと目を閉じその身を委ねた。

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