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お題SS「キスとキスの合間に」(リヴァエレ)

リヴァエレとエレリでお題挑戦中です!お題目次は→コチラ

※お題は恋をしたくなるお題サイト様よりお借りしました。
※1500~3000字くらいの短編となります。
※各SSごとにイラスト付
※R-18作品は鍵付となりますのでご了承ください。
※お題ごとに同じ世界観、時間軸となります。なお順番は関係ありません。


リヴァエレは微エロなお題で挑戦しています。
今回はまだ付き合う前の二人です。


キスとキスの合間に


クチュっと互いの唾液が交わる音が耳に響き出す――
最初は触れるだけだったキスがどんどん深くなる合図だ。

「ふぅっ………んん……」

キスをされることは数秒前に予感していたのに……
これまで何度もその唇を重ねてきているというのに……
いまだ余裕の無い自分は兵長の言う【ガキ】なんだなと思って落ち込んでしまう。
オレが吐息を漏らしながら苦しそうな表情をすると、兵長は満足そうな笑みを浮かべてようやくオレを解放してくれる。

「――もうっ、まだ仕事中ですよ?しかもこんなところで、上司が部下にキ、キスするなんて……!」

そう、ここは真昼間の調査兵団本部の廊下。
いつ誰が通りかかってもおかしくない状況だ。
そんなところで人類最強と皆から憧れているリヴァイ兵士長が部下であり監視対象でもあるエレン・イェーガーとキスをしていたとなれば大変なことになるのは必至だ。

「安心しろ――こんなことするのはお前だけだ。」

反射的に背筋がゾクゾクと震えてしまう。
真っ赤に染まった顔をさらに赤く染めながらこのまま流されないよう理性の欠片を何とか留める。

「そ、そんなこと言ってるんじゃないんですよ……!もっと場所を選んでくださいって言ってるんです!」

するとリヴァイ兵長はフンっと鼻で笑った。

「何だ?だったら俺の部屋に行くか?邪魔は入らないぞ――?」
「も、もう!リヴァイ兵長なんか知りません!」

オレはリヴァイ兵長に背を向け、逃げるようにして走り出した。
こんな真っ赤に染まった顔をミカサやアルミンに見せられるわけがない。
どこか一人になれる場所を探していたオレはやがて、調査兵団本部の建物の屋上に辿り着いた。

「ここなら……しばらく大丈夫か………」

オレは屋上の真ん中で仰向けに大の字になって雲一つない青い空を見上げた。
はぁっと大きく息を吐く。詰まりそうだった肺に外の新鮮な空気をいっぱいに吸い込んだ。
けたたましく鳴り響いていたドクンドクンという胸の鼓動はいまになってようやく落ち着きを取り戻そうとしていた。



「ったく……リヴァイ兵長がこんなにも手を出すのが早い人だったなんて……」

つい先日、エレンはリヴァイに突然キスをされた。
事のきっかけはエレンがジャンたち一〇四期生から男同士のセックスの話を聞いたことが始まりだった。
エレンたちのような兵士たちは圧倒的に男の方の数が多い。
閉鎖された空間での生活を続けていると、次第に兵士同士で互いの性的欲求を発散させることが多いのだという。
エレンはその話を聞いたとき、咄嗟にリヴァイのことが頭に浮かんだ。
そして無知ゆえかエレンはリヴァイにその話をしてしまったのだ。

「じゃぁ試してみるか?エレンよ……」
「え――?」

迷う暇さえも与えられず次の瞬間、エレンはリヴァイの唇を奪われていた。
初めてのキスはとても柔らかく、背筋に痺れが走るほどの甘さを伴っていた。
すぐに離れているリヴァイの顔に視線が釘付けになっていた。
リヴァイはペロリと舌舐めずりをした。

「やっぱりてめぇ、キスもしたことねぇんだな………」
「あ、当たり前じゃないですか!いきなり何するんですか!」
「セックスのことを俺に聞いてきたのはお前だろう?」
「そ、そりゃそうですけど……」
「キスくらいで狼狽えてるようじゃ、この先どうするつもりだったんだ。」
「で、でも……もしかしたらこれから先必要なるかもしれないし……」

兵士という立場上、そして十代の健康的男子でいる以上、そうした欲求を抑え切れなくなることはこれから十分にあるだろう。
一人で処理できなくもないが、もしかしたら逆に誰かの相手をしなければならなくなることもあるかもしれない。
エレンにとってこんな恥ずかしい行為を誰とでもやれるわけではないのだが、いつまでも未経験だいるのもなんとなく気が引けた。
それならば同期のアルミンたちの方がまだ相手としては頼みやすかったはずなのに、なぜリヴァイ兵長の顔が真っ先に浮かんだのか――エレンの頭に疑問が浮かんだ。

「これから先……だと?てめぇ…誰とこんなことするつもりだったんだ?」

リヴァイを取り巻く空気が急に殺気だったものに変わる。
どうしたのかと俯き気味だった顔を上げた瞬間、リヴァイの顔が再びすぐ目の前に迫ってきた。

「――――っ!」

触れた瞬間、半ば開け君だったエレンの口の中を熱く滑ったものが強引割り込んでくる。
さっきとはまったく違う、ゾクゾクとした震えが全身を駆け抜け、まるで沸騰したかのように体温が一気に上昇した。

『な、何だ……これ……何かオレ…変だ……』

自分のものなのかリヴァイのものなのかどちらともわからない熱に内から蕩けていくような感覚に酔いしれそうになる。
これがキスといいものなのか、それとも相手がリヴァイだからなのか――エレンにはよくわからなくなっていた。
リヴァイの舌はエレンの咥内を散々貪って甘い刺激を与えると、名残惜しそうに銀色に輝く糸を繋ぎながら離れていった。

イラストのコピー


「はぁっ………」

エレンは肩で息をしながら熱っぽい目でリヴァイを見た。

「てめぇはこういうことを他の誰とするつもりなんだ?」
「……よく………わかりません。」
「だったら、エレン。俺だけにしておけ。」
「え?ど、どういう意味ですか?」
「意味もくそもねぇよ、言葉のとおりだ。」
「で、でも……もしかしたらこの先必要になることだってあるかもしれないのに――」

正直、いまのようなこと……いやそれ以上のことをたとえエレンの仲間であってもすることはとても想像できないし、かなりの抵抗感があるのは事実だ。
恐らくいまされたのがリヴァイでなかったら抵抗して突き飛ばしていただろう。

『ということはオレ、リヴァイ兵長なら大丈夫だってことなのか――?』

リヴァイは戸惑うエレンの顎に長い指を添えて顔を起こした。

「てめぇは俺の監視対象だ。俺以外の奴がお前に手を出すことなんてねぇよ……」
「リヴァイ兵長―――」
「てめぇにはもっと躾が必要みてぇだな。」
「そ、それってどういう―――」
「エレン、覚悟しておけよ?いつ俺にキスされるかわからねぇからな……」
「な、何でそういうことになるんですか!」

涙目で慌てふためくエレンにフッとリヴァイはフッと口元を綻ばせた。

「そうすればお前は俺のことしか考えられなくなるだろう?二人でいるときも、いつキスをされるのか……とてめぇは緊張しっぱなしだろうからな。」
「訳がわかりません。そんなことする必要がどこにあるんですか……?」
「エレンよ、てめぇは俺のものだということをもう少し自覚した方がいい。」
「そ、それはオレがリヴァイ兵長の監視対象だからですか?」

この時、エレンは直感的に感じた。
これを聞いたらもう後戻りできなくなる、と―――
でも聞かずにはいられなかったエレンは声を震わせながらリヴァイに尋ねる。
リヴァイは少しも表情を崩さず、エレンを真っ直ぐに見つめていた。

「エレンよ、それはてめぇで考えろ。」



それからというもの、リヴァイの言葉どおりエレンはいつリヴァイにキスをされるのかで期待とも不安ともどちらともいえない気持ちでいっぱいになってしまった。
しかもリヴァイは仕事中だろうがそうでなかろうがエレンに不意打ちのキスをしてくる。
二人きりになるとエレンにはいつも緊張が走り抜けた。
リヴァイの策略なのか、いつもキスをしてくるわけもでなく二人きりでも何もしてこない時もある。
そういうときはなぜか心の中で安堵とは違う、落胆に近い溜息をついてしまっていた。

『オレ……もしかして……リヴァイ兵長にキスをされるのを期待しているのか……?』

キスをされる度に体が熱く疼く。唇が離れていくとどこか寂しさを感じるようになっていた。

エレンの中でまだ芽生えたばかりの心はエレン自身さえもよくわからない――
だがそれはキスとキスの合間に確実に大きくなっていくのをエレンは感じていた。


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