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君に溺れる


プライベッターにあげたお話です♪



君に溺れる

 
 数時間も前に淹れたはずの紅茶はすっかり冷めきってしまっている。部屋の窓を開け、いまだ火照り続ける体を夜風で冷ましながらリヴァイはカップを一口啜った。

「ん……」

ベッドの上ではエレンが寒さに身を縮こませていた。淡い光の中で覗かせる白い素肌のあちこちに無我夢中で刻んだ所有の証は明日になっても消えないはず。エレンの困り顔を見るのが楽しいのだと言ったら口の先を尖らせながら拗ねるだろうとリヴァイは苦笑いを浮かべながら時計を見た。

『二時か……』

確か帰ったのは夜の八時頃だったはず。それからこんな時間までリヴァイはずっとエレンを抱き続けてきたことになる。我を忘れて夢中になってしまったのにはもちろん理由があった。
ここ最近、リヴァイはエルヴィンの付添いで王都に呼ばれていた。貴族の豚共の巣にエレンを連れていくわけにはいかず留守と監視をハンジに任せていたのだが、一週間近く顔さえ合わさないというのは初めてだった。
だからこそ思い知らされる。自分がこんなにも十歳以上も歳の離れた恋人の虜になっていたことを……
リヴァイは調査兵団本部に帰るなり、エレンの腕を引っ張って自室へと連れ込み無理矢理抱いた。あまりに性急すぎて驚いたエレンは最初はやんわりと抵抗しようとしたのだが、容赦ない、まるで獲物を貪る獣のようなリヴァイの愛撫にそう時間は経たず、やがて自分から無意識に求め始めるようになっていった。
何度そのしなやかな体を貫いたことだろう。だがそれでも満たされることはないまま、エレンに対する欲望は一度溢れだしたら止まらない。これがいままで必要最低限にしか他人と触れ合ったことにない人間とはとても思えず、自分のことながら呆れてしまう。

「リヴァイ…さん?」

気がつけばいつのまにか目を覚ましたエレンが寝ぼけた顔でこちらを見ている。リヴァイはクスリと口元を綻ばせた。

「いなくなったかと思いました……」
「まだ朝まで時間がある。寝ていていいぞ、エレン。」

しかしエレンはベッドに横になったままリヴァイに向かって両手を伸ばしてきた。

「嫌です……リヴァイさんがすぐそばにいるのに、眠れるわけないじゃないですか。」
「……あれだけされてまだ物足りないっていうのか?」

さすがに体に負担がかかるだろうと休ませてやっているというのにとリヴァイは胸の内で舌打ちをした。蕩けた表情で求められてしまっては拒む理由などどこにもない。
いま自分はどんな表情をしているだろうか。恐らくエルヴィンやハンジがこの場にいたら後で酒の肴にされてしまうのがオチだ。

『だが悪くねぇ……』

こうなったらとことん溺れてやる。内心ほくそ笑んだリヴァイは飲み干した紅茶のカップをベッドサイドに置いた。

「……オレだってずっと寂しかったんですからね?」
「……ったく人の気も知らねぇで……いいか、俺もまだまだ物足りねぇんだよ。」
「望むところです。」

ギシリというベッドが軋む音。上へ覆いかぶさると、エレンは回した両手で珍しく自分からリヴァイを引き寄せた。
触れる唇からどちらからともなく舌を絡ませる。何度も、何度も、お互いの存在を確かめ合うように……クチュクチュと粘着のある水音が部屋中に響き渡るのを耳にしながら時間を忘れて貪り合っていた。
漏れる吐息が、涙で潤んだ瞳が、再び熱を灯す体が、何もかもが愛おしい。
 
さて……今度はどんな風に愛してやろうか?
 
今夜も眠るのは諦めよう。リヴァイはまだ痕が残るエレンの首筋や鎖骨にキスの雨を降らせながら僅かに残っていた理性を解放した。

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