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SCC24新刊「美しき狂獣の檻」サンプル②

仕様と通販予約が開始したのでサンプル第2弾です!

5/3 SUPERCOMICCITY24 西2ホールP58a Mikeneco Cafe
5/10 第6回壁外調査博 スペース未定 Mikeneco Cafe


美しき狂獣の檻
文庫サイズ/204P/900円/フルカラーカバー・帯付/R18

初めての文庫サイズでフルカラーカバー・帯付です。最初で最後になるかも(笑)

400.jpg

とらのあなで予約開始しました→ コチラ
※4/7通販予約終了しました。壁博後の在庫状況で追納する予定です。 

サンプルは①の続きです。
未読の方はまずコチラから→ コチラ

R-18の内容なので閲覧は自己責任でお願いします。
 リヴァイはエレンをベッドに腹這いにさせ、男にしては細めの腰を掴み浮かせ形のいい尻を自身の方へと突き出させる。エレンは緊張しているのか、尻尾をピクピクと微かに震わせ先の方だけを左右に揺らした。同時にブワっとフェロモンの匂いが一際キツクなり、リヴァイの鼻腔を甘く犯していく。
 痛いほど張り詰めた自身の欲望の先端をエレンの蕾の入口に押し当てるとまた尻尾の先が揺れた。

「リヴァイ………:」
「怖いのか?エレン……悪いな、もう待てねぇ……」

 ここまで自制が効かなくなるのはやはりエレンのフェロモンのせいなのだろう。リヴァイは自身の腰をエレンへ押し込む。さっきまで散々弄んだせいかエレンはすんなりとリヴァイを受け入れた。

「アァァァァッ……リ、ヴァイ……―――――」
 
 耳と尻尾が内なる刺激にピンと真っ直ぐに伸びる。エレンが甘い叫びを上げながら無意識に腰を左右に揺らした。吸い付いてくる内壁と溢れる蜜が同時に絡みついて離さない。リヴァイの中に電流が駆け抜け、一瞬だけ意識を持っていかれそうになっていた。

「リ…ヴァイッ………!リヴァイ!」
「くっ……本当に何なんだよお前は……!この俺をこんなにも翻弄させる奴はお前が初めてだ……エレン!」

 自身のコントロールはもはや効かなくなってしまったリヴァイによる激しい律動。叩きつけられるような衝撃、エレンは縋るようにシーツを掴みながらずっと甘い撫で声でリヴァイの名を呼び続けている。
 その度に中がキュっと締まる上、内も外もリヴァイのことを求めているのがわかり、リヴァイの性欲をさらに高まらせた。

『これが幻のオメガ……本当に、こいつの前じゃアルファの威厳なんかくそくらえだな。』

 これが発情期のフェロモンに刺激されたアルファの本能なのか。しかも獣人化したエレンは恥じらうこともなく、物足りない、もっと欲しいのだと言葉ではなく体でリヴァイに強請ってきた。

「リヴァイッ……モット……欲シイ…ンンッ……!」

 フェロモンに刺激を受けたアルファは己を忘れてオメガを求め続けるというが、オメガ嫌いなリヴァイからすればこのエレンに限ってはそれ以上のものだと思う。自分がエレンを支配しているようで、逆に支配されてしまっている。エレンが導くままに腰を動かしているような感覚に陥り、リヴァイはすっかりエレンの虜になっていた。

「くそっ……絡みついて離しやしねぇっ……エレンっ……!」

 ベッドで蠢くエレンが吊り上げた口の端を赤い舌でペロリと舐め上げる。リヴァイの肩を掴みながら上半身を起こしてきた。

「ダメ……」
「エレン……?おいっ……!」

 視界がグルリと一転する。ギシリと軋んだ音がすると不意を取られたリヴァイの背中を柔らかなベッドが受け止め、二人の体勢が逆転してしまう。
 リヴァイがエレンを押しのけようとしてもビクリとも動かなかった。

『ちっ……幻のオメガの力かよ……』

 妖艶ともいっていい色気とフェロモンにあてられ余裕がないリヴァイの表情をせせら笑うかのように、エレンがピクピクと獣の耳を前後に動かくしながら楽しげに覆い被さってきた。

「…オレノ呪イ解ク……マダ……ソノ資格ハナイ……」
「呪いを解く資格だと……?どういうことだ?」

 リヴァイの問いに答えることなく、エレンは好き勝手に腰をゆっくりと動かし始める。自身の敏感な場所がよくわかっているらしく、リヴァイの熱い楔の先端を執拗に擦りながら腰をビクビクと跳ね上げていた。その度に締めつけがキツクなり、体からさらなるフェロモンが充満し、リヴァイの脳内さえも犯しドロドロに溶かしていった。

「フゥッ……ンンンンン―――」
「エ……レン、答えろ……資格ってのは何だ?お前は幻のオメガなのか?」
「モットッ……アァァァァ!」

 もうほんの僅かしか残っていない理性を総動員して呼びかけるもエレンには届かない。飛び散る汗はキラキラと宝石のように輝き、自分の腰の上で己の欲望にまみれる黄金色の耳と尻尾を生やした美しい獣にリヴァイは完全に虜にされてしまったようだ。

「くそっ……俺をこんなにさせたのはお前が初めてだ、エレン。」

 リヴァイがエレンの細腰を両手で掴む。何度目かの絶頂を迎えたエレンはようやく気づき少しだけ動きを緩めた。

「リ……ヴァイ……?」

 潤んだ瞳も、透きとおった肌も、しなやかなその体もこの世のものとは思えない。人の身を纏った黄金色の美しい獣の妖しい魅力に囚われたのだとしても構わない――

「お前が幻のオメガだっていうのなら信じよう。俺がお前にかけられた呪いってやつを解いてやる。」
「リヴァイ……?」

 きょとんとするエレンの隙を狙ってリヴァイは一際大きくなった熱の塊で最奥を突き上げる。

「ヤッ……アァァァッンン―――――!」

 驚いたエレンが腰を逃がそうとするものの、リヴァイはそれを許さない。

「資格がねぇっていうのならその条件を満たすまでだ。だから俺のモノになれ、エレン……」

 支配されたはずが今度は逆に支配する――ゲームの駆け引きのようだが、いまリヴァイはたとえようがないほどに興奮している。
 激しく擦り合う二人の結合部からは熱くてドロドロの蜜が混ざり合いグチュグチュと音を立てながら溢れベッドのシーツを染めていく。

「アァァッ…――リヴァイッ、……リヴァイ!」

 揺さぶられるエレンを支えるためリヴァイは両の指を絡ませる。
 突き上げ、ねじり込み、性を放つ。時間の経過など忘れ、リヴァイは際限なくエレンに己の欲望を穿ち続けた。


 まるで夢のような一夜だった。
 あれからどれだけ時間が経ったのだろうか。ヒンヤリとした空気を感じたリヴァイは微かに身を震わせた。

「朝か――――」

 枕元に置いてあった時計は午前五時を知らせていた。昨晩はリヴァイでさえ後半の記憶が飛んでしまうほどエレンとのセックスに溺れてしまった。

「エレン……」

 耳にはスヤスヤと穏やかな寝息が聞こえてくる。右隣に温もりを感じ、視線を動かくすと無垢な表情で寝ているエレンの顔がすぐ横にあった。獣の耳も尻尾も生えていないことに安堵したリヴァイはエレンの頭を優しく撫でた。

「……元に戻ったのか……しかし……」

 セックスしているときほど酷くはないものの、エレンのフェロモンである花のような甘い香りがリヴァイを刺激し続けている。朝から盛んなことだと自分の性欲に呆れていると、エレンの瞼がピクリと動く。しばらく様子を見ていると、瞼を開いたエレンはリヴァイが傍にいることにホッと安心したように見えた。

「……リヴァイ…さん……」
「目を覚ましたか?」
「すみません、オレ……すぐに気を失ってしまって……リヴァイさん、ずっと一緒にいてくれたんですか?ありがとうございます。」

 照れているのかエレンは頬をほんのりと赤く染め、礼を言いながらリヴァイに擦り寄ってくる。
 言葉使いもいまとはまるで別人だったエレンは自分が獣の体へと変化したことについても記憶がないようだった。

「エレン…お前、あの後のことは覚えていないのか?」
「あの後……?一体何のことですか?」

 エレンの瞳が大きく見開きながら戸惑いの色へと変わっていく。この銀色の瞳が昨晩は黄金色へと変化し、いまとは全く違う妖艶な雰囲気を身に纏っていた。エレン自身、自分が幻のオメガであるという自覚すらないのかもしれない。

 「そうか……覚えていないのなら別にいい。」

 エレンにそのことを告げることをこのときリヴァイは躊躇した。シャワーを浴びに行こうとベッドから起き上がり、エレンと視線を合わせないようにと風呂場へ向かおうとしたリヴァイの手は後ろにクイっと引っ張られた。

「待ってください、リヴァイさん。何か知ってるんでしょ?教えてくれませんか?」
「エレン……」
「オレ……リヴァイさんとのセックスがすごく気持ちよくて…それで意識飛ばしちゃったからその後のこと全然覚えていないんです。やっぱりオレの体……どこかおかしいんですか?オレ、自分に記憶がないことが怖い……」

 エレンは半分涙ぐみながらリヴァイに懇願する。記憶がない上に何者かに追われている――頼る者もあてもなく逃げ続けてきた寂しさと不安はまだ十代の少年には計り知れないものなのだろう。リヴァイは傍にあったバスタオルをエレンの方へ放り投げた。

「とにかく体を綺麗にしろ。話はそれからだ。」
「リヴァイさん?は、はい……!」

 コクリと頷いたエレンは素直にリヴァイの後をついてくる。本当に別人だなとリヴァイは心の中で呟いた。
 それからシャワーを浴びた二人は、ペトラが用意してくれた朝食を一緒にとった。エレンはここに来るまでまともな食事を口にしていなかったようでよっぽど腹を空かしていたらしく。ペトラが呆気に取られるほどお代わりをしていた。こうして見ていると周りにいる十代の少年となんら変わりはないなとリヴァイは目を細めた。

「メシ食い終わったら出かけるからすぐに支度しろ。」
「出かけるって、どこに……ですか?」
「ハンジのところだ。」
「ハンジさん……?その人は一体どういった方なんでしょうか?」

 さっきまで夢中で食べ物を口に運んでいたフォークを持つ手を止めたエレンは不安を口にする。リヴァイは心配するなと言って食後の紅茶を一口啜った。

「ハンジは医者だ……まぁかなり変わったところはあるが、腕は確かだ。元々遺伝子学の知識もあるからお前の体を調べれば何かわかるかもしれない。」
「本当ですか?」

 少し希望が見えたのかエレンは安堵の息をついた。リヴァイはエレンが幻のオメガだと確信しているものの、知識が乏しいのが現状だ。エレンも自分自身のことがわからない以上、まずは専門家に診てもらう必要がある。そしてその役割にうってつけなのはここではハンジしかいない。
 ハンジは表向き医者と称しているがこのウォール・マリアで臓器売買を仕切っている。ハンジの元に送られた者は様々な人体実験を施された上に解体され、使える内臓その他は闇ルートへと売り渡され死体も残らないことで有名だ。ここでは【マッド・サイエンティストのハンジ】と皆から恐れられている。リヴァイはそのことをエレンに話すのはあえてやめることにした。

「それに、お前の記憶が戻る方法も見つかるかもしれない。」
「リヴァイさん……会ったばかりのオレにどうしてそこまでしてくれるんですか?」
「お前は幻のオメガのことは知っているのか?」

 エレンは顔を俯かせて僅かに口を開くものの、無言のままフルフルと首を横に振る。やはりなとリヴァイは胸の内で呟いた。

「噂は耳にしたことはありますが……よくは知りません。」
「お前は自分が他のオメガとは違うという自覚はあるのか?」
「記憶があるこの一年だけですが、オレには発情期というものが来ないですし……ただオレの体からフェロモンのような匂いが発せられているのはわかるってだけです。」

 国によって違うが本来であれば一定の年齢に達するとすべての人間は専門機関で遺伝子検査を受けることが義務づけられている。いまのエレンの記憶の範囲ではきちんとした検査を受けたことがないのということは容易に想像がついた。
 希少種であるオメガは早ければ十三歳、遅くとも十五歳になる頃には体の変化が起こり、特に男性のオメガは女性特有の生殖器である子宮が発達する。それと同時に発情期が三か月に一度は訪れるようになり、その期間に性交渉をすれば妊娠する確率が高くなる。個人差にもよるが一週間程度の発情期の間は微熱に近い症状が続き、日常生活もままならなくなってしまう。
 アルファと番になったオメガからは優秀なアルファが生まれる可能性が高いとされている。世界の指導者や発明家たちの多くはそういった優秀なアルファの遺伝子を持つ者が多いことから、先進国ともなるとオメガの保護に手厚いのが現状だ。
 だがその一方で定期的に来る発情期のためまともな職にもつくこともできない。オメガだと判定された時点でコンピューターによって選ばれた顔も知らない相手と望まない結婚を強いられることもある。さらにアルファやベータと比較して身体的にも能力的にも劣っていることから、オメガは差別化の対象とされることが多い。
 そんな遺伝子による差別に反感を抱き、国から糾弾された者たちは居場所がなくなり、ウォール・マリアに集ってくる。ここではアルファもベータもオメガも関係ない。ここでは強い者が生き延びることができるのだ。
 俯くエレンの頭をリヴァイは掌でポンと軽く叩いた。

「リヴァイさん?」
「お前は自分にかけられた呪いが何なのかさえわからないんだろう?そこまでわかるかは保証できないが、まずはお前が何者かを遺伝子検査で調べる必要がある。」
「でもオレ……見ず知らずの人間に体を調べられるのが少し怖いんです。」

 口には出さないがこれまで似たような怖い経験をしてきたからこそ、エレンは躊諸しているのだろう。

「無理強いをするつもりはない。どうしたいかはお前自身が決めろ。拒んだからといって俺はお前を放り出すつもりはねぇしな。」

 そう言いながらリヴァイはカップに残っていた紅茶を飲み干し、手にしていた新聞に目を移した。
 しばらくリヴァイの顔を見つめていたエレンはようやく決意を固めたようだった。

「このままだと訳も分からず逃げ回るばかりで何も進まない……わかりました、リヴァイさん。あなたのことを信じます。」
「そうか。だったら残っているメシは全部食べておけ。帰るのは夜になるだろうしな。」
「は……はい!」

 エレンはパっと瞳を輝かせ皿に残っていたスープを流し込んでいく。コロコロと表情が変わるのは犬か猫のようだなとリヴァイは僅かに目元を綻ばせた。
 食後、リヴァイはエレンを連れ、エルドの運転する車でハンジの元へと向かう。できることならリヴァイはなるべくハンジに会いたくないのが本音だ。流れる外の風景を見ながら、リヴァイはエレンに気づかれないよう溜息をついた。
 市街地から外れると廃墟と化した寂れた景色が続く。ここはリヴァイがウォール・マリアを統べる前、いくつかの巨大組織が勢力争いをしていた爪跡がそのまま残されていた。その中で何とか破壊を免れ、建物としての機能を残していそうなビルの前で車は静かに止まる。リヴァイは見張りも兼ね、エルドに車に待機するよう命じ、エレンとともにビルの中へと入っていく。昼間だというのに明かりもなく真っ暗な中をエレンは不安げにあちこちを見回していた。

「あの……リヴァイさん。ここに本当に人が住んでいるんですか?」
「初めてここに来る奴は皆同じことを言う。あいつは変わり者だからな。こういった辺鄙な場所の方が研究に没頭できるんだそうだ。」
「はぁ……研究、ですか……」
「そう心配するな……来ればわかる。」

 その先にあったエレベーターに乗り込む。地下へと降りていき、扉が開くとこれまでとはまったく違った光景が目に飛び込んできてエレンは思わず息を呑んだ。

「えっ……こ、これって……」

 広いスペースには所狭しとさまざまな機器が並べられている。ここは最先端を行く国の研究施設よりも設備が揃えられているのだという。リヴァイはチッと大きく舌打ちをした。

「ったく……あのクソメガネ……」
「このまましておいても大丈夫なんでしょうか?」
「いつものことだ。気にするな。」

 実験過程の記録をしたものなのだろうが、何やら書かれたメモが床一面に錯乱していて足の踏み場もない。昔から整理整頓されていないと気が済まない性格のリヴァイは、ハンジの元を訪れる度この散らかった状況だけは我慢がならなかった。

「おい、クソメガネ!どこにいやがるっ!」
「――――――――」

 シーンと静まり返って部屋からは返事がない。

「もしかしてどこかに出かけているのでは……?」

 ハンジに対しては容赦する必要もない。リヴァイが胸元にある銃に手をかけようとした瞬間、奥の暗闇から足音が聞こえてきた。

「まったく手間をかけさせやがって……クソが。」
「もぉ……アポなしで来ておきながら騒々しいなぁ……」

 整った顔をしているのにボサボサに纏めた髪、身に着けている白衣には恐らく解体した死体からついた血であろうと思われるシミがつけている姿はまさにマッド・サイエンティストだ。初対面のエレンには刺激が強すぎたようで、少し顔を青ざめさせながらリヴァイの腕の裾を無意識に掴んでいた。

「何言ってやがる。どうせ電話をしても出ないだろう、お前は……とにかくシャワー浴びてそのゴミみたいな匂いを取ってこい。話はそれからだ。」
「了解了解。珍しくリヴァイが可愛い子連れてきたもんだから今日は楽しいことになりそうだし。大人しく従うことにしますか。」

 ハンジが興味ありげにチラリとエレンの方を見やる。エレンは微かに肩を震わせた。

「心配するな、エレン。あれでも遺伝子学については世界の三本の指に入るほどの研究家だ。」
「え?でも……何でそんな人がこんなところに?」

 ハンジ・ゾエはトロスト国に並ぶ世界の大国・ストヘス国の国家遺伝子研究機関の将来有望とされた研究員だったが、あることがきっかけで国を追われることになり、ウォール・マリアへ命からがら逃げてきたのをリヴァイが匿っているのだ。

「詳しくは俺も知らないが、アルファ・ベータ・オメガの遺伝子による統制管理にハンジが突然異議を唱えたらしい。アルファ性の人間による遺伝子至上主義に反感を抱く者が多い。行動を起こした者はつまはじきにされて居場所がなくなるからな。」
「そういった人たちがこのウォール・マリアに来るんですね。リヴァイさんもそうなんですか?」
「―――いや……」

 少し間を置いてリヴァイが答える。エレンが小首を傾げていると、シャワーを浴びてスッキリした顔のハンジが戻ってきた。

「さーて、めずらしくリヴァイ自らここに足を運んできたってことはやっぱりこの可愛い子が原因なのかな?」

 まるで身ぐるみでも引っぺがすような勢いであるハンジの視線にエレンがたじろぐ。リヴァイはエレンからハンジを強引に引き離した。

「こいつ……エレンの遺伝子を調べてほしい。記憶喪失のようだし、普通のオメガとは違うようだ。」
「ふーーん。なるほど……それは興味深い。私はハンジ・ゾエ。よろしく、エレン。」

 ハンジから差し伸べられた手にエレンは恐る恐る握手した。

「よ、よろしくお願いします。」

 やはり多少の不安はあるようで。エレンがチラリと視線だけをリヴァイに移す。

「心配しなくていい。このクソメガネがちょっとでも変なことをしようものなら俺がこいつの頭をぶち抜いてやる。」
「ちょっとさっきから聞き捨てならないなぁ。こんな貴重なサンプル、今後手に入らないかもしれないし、大事に扱わせてもらうよ。」

 ハンジがリヴァイの悪態にやれやれと溜息をつく。エレンはリヴァイの言葉に安堵の笑みを浮かべた。


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